設計・計算

ブスバーの穴あけで有効断面積はどれだけ減るか|縁距離と穴ピッチの目安

ブスバーにボルト穴をあけると、その断面の有効断面積は「穴径 ÷ 幅」の割合だけ減ります。幅50mmの銅ブスバーにφ14の穴を1つあければ、板厚が6mmでも10mmでも減少率は同じ28%です。この記事では、減少率の早見表、JIS C 8480が定める「断面積の減少が1/2以下なら考慮しなくてよい」という規定の意味、縁距離(へりあき)と穴間ピッチの目安、そして断面が減ったときに発熱がどう変わるかまでを、電気設計側の判断材料として整理します。

銅ブスバー
ボルト穴
有効断面積
縁距離
穴ピッチ
JIS C 8480
設計・計算

2026年の材料事情と、この話が効いてくる理由

2026年8月時点で、LME(ロンドン金属取引所)の銅は1トンあたり1万4,000ドル台、国内の電気銅建値も1kgあたり2,300〜2,400円台と、いずれも過去最高値圏で推移していると報じられています。材料単価がここまで上がると、「幅を1ランク落として材料費を削れないか」という相談が実際に増えます。ところが幅を削ると、同じ穴でも断面の減少率は大きくなります。幅50mmを40mmにすればφ14穴の減少率は28%から35%へ跳ね上がります。材料費だけで幅を決めると、後から通電性能の側で足をすくわれます。

ブスバーに穴をあけると有効断面積はどれだけ減るか

穴が1つ通っている断面の有効断面積は「(幅 − 穴径) × 板厚」で求まり、減少率は「穴径 ÷ 幅」だけで決まります。板厚は減少率に影響しません。幅50mm・板厚6mmにφ14の穴なら、有効断面積は(50 − 14) × 6 = 216mm²で、元の300mm²から28%減という計算です。

有効断面積とは、その断面で実際に電流が通れる金属部分の面積のことです。計算に使うべきは「一番細くなっている断面」であり、穴の位置がまさにそこにあたります。

有効断面積 (mm²) = ( 幅 W − 穴径 d ) × 板厚 t / 減少率 = 穴径 d ÷ 幅 W

この式から分かるのは、板厚を厚くしても減少率は1%も改善しないということです。板厚10mmにしても、幅50mmにφ14の穴なら減るのは同じ28%です。断面欠損を減らしたいときに効くのは板厚ではなく幅であり、これは意外と設計現場で取り違えられやすい点です。

前提:ここで扱う「穴」の範囲

この記事では、ボルト締結用の通し穴(バカ穴)を前提にしています。同じ穴でもタップ穴(ねじ穴)の場合は、めねじの谷径で断面が決まるため、通し穴より残る金属はわずかに多くなります。ただし設計側の見積りとしては、通し穴と同じく呼び径基準で見ておくほうが安全側です。長穴の場合は、長穴の幅ではなく電流方向に直角な向きの寸法で欠損を数えます。

要点:減少率は「穴径 ÷ 幅」。板厚を増やしても率は変わらず、効くのは幅だけ。

幅と穴径から減少率を読む早見表

実務でよく使う組み合わせでは、断面の減少率はおおむね15〜35%に収まります。幅が穴径の3倍あれば減少率は33%、4倍あれば25%、6倍あれば約17%という比例関係で読めます。

1穴あたりの断面減少率(幅 × 穴径。板厚によらず同じ)

穴径(ボルト) 残る幅 減少率 判定
20mm φ11(M10) 9mm 55% 1/2超・要考慮
25mm φ11(M10) 14mm 44% 1/2以内だが余裕なし
30mm φ11(M10) 19mm 37%
40mm φ11(M10) 29mm 28%
50mm φ14(M12) 36mm 28%
60mm φ14(M12) 46mm 23%
80mm φ14(M12) 66mm 18%
100mm φ18(M16) 82mm 18%
100mm φ14 × 2列 72mm 28%

1穴あたりの断面減少率(幅 × 穴径。板厚によらず同じ)

幅20mm / φ11(M10)

残る幅9mm・減少率55% → 1/2超で要考慮

幅25mm / φ11(M10)

残る幅14mm・減少率44% → 1/2以内だが余裕なし

幅30mm / φ11(M10)

残る幅19mm・減少率37% → 可

幅40mm / φ11(M10)

残る幅29mm・減少率28% → 可

幅50mm / φ14(M12)

残る幅36mm・減少率28% → 可

幅60mm / φ14(M12)

残る幅46mm・減少率23% → 可

幅80mm / φ14(M12)

残る幅66mm・減少率18% → 可

幅100mm / φ18(M16)

残る幅82mm・減少率18% → 可

幅100mm / φ14を幅方向に2列

残る幅72mm・減少率28% → 可

コツ:穴径はボルト呼び径+2mmで見ておく

電気設備の締結部では、ボルト呼び径に対して+2mm程度の通し穴を使うのが一般的です(M8→φ10、M10→φ12、M12→φ14、M16→φ18)。組立時の位置ずれを吸収するために、あえて+3mmや長穴にする場合もあります。図面に穴径を書かずに「M12用」とだけ書くと、加工側がφ13で通すかφ14で通すかで断面が1mm分変わります。断面がぎりぎりの設計ほど、穴径は数値で明記してください。

要点:幅が穴径の4倍あれば減少率25%。幅25mm以下に大きい穴を通す設計は要注意。

JIS C 8480の「断面積の減少が1/2以下なら考慮しなくてよい」とは

キャビネット形分電盤の規格であるJIS C 8480では、帯状導体の途中にねじ穴などがあっても、その部分の断面積の減少が1/2以下であれば考慮しなくてよい、という趣旨の規定が置かれています。つまり、幅が穴径の2倍以上あれば、電流密度の計算は元の断面積のままで進めてよいということです。

この規定が成り立つのは、穴の周りだけ抵抗が上がっても、その熱が銅の高い熱伝導によって周囲へすぐ逃げるためです。銅の熱伝導率は約400W/(m·K)と金属の中でも高く、数十mmの範囲で見れば温度はほぼ均される。だから「一点だけ細い」ことは、その一点だけの温度上昇にはつながりにくい、という理屈です。

注意:1/2ルールは免罪符ではない

1/2以下なら考慮不要というのは、あくまで「規格の電流密度の当てはめ方」としての扱いです。次の場合は、減少率が1/2以下でも個別に検討したほうが安全です。

  • 穴が連続して並び、細くなった部分が長く続く場合(熱の逃げ先が確保されない)
  • すでに電流密度を上限いっぱいで設計している場合
  • 盤内の風の当たらない位置・上部に配置され、周囲温度が想定より高い場合
  • 短絡電流による熱的強度・電磁力を厳しく見ている場合(細い断面が弱点になる)

また、JIS C 8480には母線の電流密度の上限も定格電流の区分ごとに示されています。公開されている情報の範囲では、定格125A以下では3.0A/mm²程度、400Aを超え630A以下の区分では1.7A/mm²程度と、電流が大きい区分ほど許される電流密度は小さくなる方向で定められています。大きい導体ほど放熱面積に対する発熱量の比が不利になるためです。

前提:規格の版と適用範囲を必ず確認する

JIS C 8480はキャビネット形分電盤を対象にした規格で、2016年版のあとに改正版が発行されています。数値を設計根拠として使う場合は、必ず最新版の本文で該当の表と適用範囲を確認してください。また、キュービクル式高圧受電設備はJIS C 4620、国際規格ではIEC 61439系と、対象設備によって参照先が変わります。この記事の数値は「設計を始めるときの当たり」として読んでください。

要点:幅 ≥ 穴径 × 2 が、規格上「穴を無視してよい」境界の目安。

ブスバーの縁距離(へりあき)はどれだけ取ればよいか

穴の中心から板の端までの縁距離は、穴径の1.2〜1.5倍(=ボルト呼び径の約1.5〜2倍)を確保するのが実務上の目安です。M12(φ14穴)なら片側17〜21mm、両側で幅34〜42mmが必要という計算になります。

縁距離とは、穴の中心から最も近い板の端までの距離のことです。ブスバーの縁距離は、次の3つの条件のうち最も厳しいもので決まります。

機械的に必要な条件

  • 締め付けたときに縁が裂けない厚みが残る
  • 穴あけ・打ち抜き時に縁が変形しない
  • 座金の外径がきちんと板の上に乗る

電気的に必要な条件

  • 穴の脇に電流が回れる金属が残る
  • 接触面積(座金の下)が確保される
  • 沿面距離・空間距離が守られる

座金の観点は見落とされがちです。一般的な平座金(並形)の外径は、M8で約17mm、M10で約21mm、M12で約24mmです。縁距離が座金外径の半分を下回ると、座金が板からはみ出して締め付け力が偏り、接触抵抗のばらつきと緩みの原因になります。M12なら最低でも12mm、実務では余裕を見て15mm以上というのが自然な線です。

ボルトサイズ別・縁距離と最小幅の目安

ボルト 穴径 平座金 外径(並形) 縁距離の目安 1穴に必要な幅
M6 φ7〜8 約12mm 9〜12mm 18〜24mm
M8 φ10 約17mm 12〜15mm 24〜30mm
M10 φ12 約21mm 15〜18mm 30〜36mm
M12 φ14 約24mm 17〜21mm 34〜42mm
M16 φ18 約30mm 22〜27mm 44〜54mm

ボルトサイズ別・縁距離と最小幅の目安

M6 / 穴φ7〜8 / 平座金 外径 約12mm

縁距離 9〜12mm・1穴に必要な幅 18〜24mm

M8 / 穴φ10 / 平座金 外径 約17mm

縁距離 12〜15mm・1穴に必要な幅 24〜30mm

M10 / 穴φ12 / 平座金 外径 約21mm

縁距離 15〜18mm・1穴に必要な幅 30〜36mm

M12 / 穴φ14 / 平座金 外径 約24mm

縁距離 17〜21mm・1穴に必要な幅 34〜42mm

M16 / 穴φ18 / 平座金 外径 約30mm

縁距離 22〜27mm・1穴に必要な幅 44〜54mm

建築鋼構造の縁端距離との違い

鋼構造の設計基準では、ボルト孔中心から縁端までを公称軸径の2.5倍以上とするなど、より厳しい最小縁端距離が定められています。荷重を伝える構造材で、縁が裂ける破壊を防ぐ必要があるためです。盤内のブスバーは通電が主目的のため、そこまでの縁距離は通常求められません。ただし大きな電磁力を受ける主母線の支持部や振動環境の設備では、構造材に近い余裕を見ておくほうが安心です。

要点:縁距離は「穴径の1.2〜1.5倍」かつ「座金外径の半分以上」の両方を満たす値で。

穴間ピッチと千鳥配置はどう考えるか

穴と穴の間隔は、穴の縁どうしが穴径1つ分以上離れるように取る、つまりピッチは穴径の2倍以上が目安です。φ14の穴なら28mm以上、M8のφ10なら20mm以上ということになります。

ピッチが詰まりすぎると、穴の間に残った細い金属部分がそのまま電流の通り道になり、局所的に電流密度が高くなります。加工の側から見ても、穴が近いと打ち抜き時に間の材料が引っ張られて変形し、穴ピッチの精度が落ちます。

穴の並べ方で断面欠損はこう変わる

【幅方向に2穴】同じ断面で2つ抜ける
   ┌──────────────┐
   │   ○      ○   │   欠損 = 穴径 × 2
   └──────────────┘

【千鳥(長手方向にずらす)】各断面では1穴分だけ
   ┌──────────────┐
   │   ○          │   欠損 = 穴径 × 1
   │          ○   │
   └──────────────┘
        ← 電流の向き →

同じ2穴でも幅方向に並べるか長手方向にずらすかで、最小断面の欠損は倍違います。幅の狭いブスバーで2本のボルトを使う場合は、千鳥配置にできないかを先に検討する価値があります。

コツ:断面をどこで数えるか

有効断面積は「電流の流れに直角な断面のうち、最も金属が少ないところ」で数えます。斜めに並んだ穴の場合は、斜めの断面ではなく、電流方向に直角な断面に何個の穴がかかるかを見てください。千鳥のピッチが小さいと、直角断面に2穴とも入ってしまい、千鳥にした意味がなくなります。目安として、長手方向のずらし量は穴径の2倍以上を取ります。

要点:ピッチは穴径の2倍以上。幅が足りないときは千鳥配置で欠損を半分にできる。

断面が減ると発熱はどこまで増えるか

断面が28%減ると、その部分の抵抗は約1.39倍になり、同じ電流を流したときの発熱量も約1.39倍になります。ただし穴の周囲だけの話なので、銅の熱伝導によって熱は周囲に広がり、実際の温度上昇の増加はこれよりずっと小さくなります。

抵抗の増加倍率 = 1 ÷ ( 1 − 減少率 ) 例:減少率28% → 1 ÷ 0.72 ≒ 1.39倍

断面の減少率と、その部分の抵抗の増加倍率

減少 10%
1.11倍
減少 20%
1.25倍
減少 28%
1.39倍
減少 40%
1.67倍
減少 50%
2.00倍
減少 60%
2.50倍

グラフを見ると、50%を超えたあたりから抵抗の増え方が急になるのが分かります。規格が「1/2以下なら考慮不要」と線を引いているのは、この曲がり角の手前で止めているとも読めます。

注意:実際の温度上昇は「単純な断面比」より悪くなることがある

穴の脇では電流が穴を避けて回り込むため、電流の通り道が最短にならず、断面積の比から計算した値より抵抗はやや大きくなります。また、穴の縁にバリや打ち抜きのだれが残っていると、そこが応力集中と電流集中の両方の起点になります。ブスバーの発熱トラブルで多いのは断面不足そのものより、締結部の接触抵抗と、加工の後始末の不足です。当社では穴あけ後の端面・穴縁の処理まで含めて仕上げています(加工技術)。

要点:抵抗は 1÷(1−減少率)。50%を超えると急に効いてくるので、そこが実質の線引き。

中間部の穴と接続部の穴は別問題として扱う

接続部(2枚のブスバーを重ねてボルトで締める部分)の穴は、重なった分だけ断面が増えているため、中間部に単独であけた穴より条件はゆるくなります。設計で気をつけるべきは、むしろ「途中に配線や部品を逃がすためにあけた穴」のほうです。

穴の位置による考え方の違い

穴の位置 断面の状態 主な検討事項 優先度
接続部(重ね合わせ) 2枚分で実質2倍 接触抵抗・締結トルク・めっき 断面より接触面が主役
端子・機器への取付部 片側1枚分 相手端子の穴位置・座面 寸法合わせが主役
途中の逃げ穴・固定穴 1枚分がそのまま減る 有効断面積・電流密度 最優先で確認
支持碍子の取付穴 1枚分がそのまま減る 断面 + 短絡時の電磁力 最優先で確認

穴の位置による考え方の違い

接続部(重ね合わせ)

2枚分で実質2倍の断面。接触抵抗・締結トルク・めっきが主役

端子・機器への取付部

片側1枚分。相手端子の穴位置と座面の寸法合わせが主役

途中の逃げ穴・固定穴

1枚分がそのまま減る。有効断面積と電流密度を最優先で確認

支持碍子の取付穴

1枚分がそのまま減る。断面に加えて短絡時の電磁力も確認

接続部については、断面よりも「重ね代をどれだけ取るか」と「接触面をどう仕上げるか」のほうが性能を左右します。重ね代の目安は導体幅と同等以上とされることが多く、ボルト本数も接続部の電流に応じて決めます。締結部の接触抵抗と発熱の関係は、品質管理の観点でも重要な確認項目です。

要点:一番効くのは「途中にあけた1枚分の穴」。接続部は断面より接触面の話。

図面を出す前のチェックリスト

穴に関する手戻りの大半は、穴径・縁距離・ピッチのいずれかが図面に数値で書かれていないことから起きます。次の項目が埋まっていれば、加工側からの問い合わせはほぼなくなります。

穴あけ指示のチェック項目

  • 穴径を数値で明記したか(「M12用」だけにしていないか)
  • 幅が穴径の2倍以上あるか(1/2ルールの内側に入っているか)
  • 縁距離が穴径の1.2〜1.5倍、かつ座金外径の半分以上あるか
  • 穴ピッチが穴径の2倍以上あるか
  • 穴位置の基準面(データム)を指定したか(端面からか、中心からか)
  • 穴ピッチの公差を指定したか(累積を避けるなら基準面からの一括寸法で)
  • 長穴の場合、長さ方向と幅方向のどちらが電流方向かが分かるか
  • 穴縁のバリ取り・面取りの要否を書いたか
  • めっき指定がある場合、穴の内側もめっきするかを明記したか
  • 有効断面積で電流密度を再計算し、許容値に収まっているかを確認したか

図面がまだ固まっていない段階でも相談できます

「この幅でこの穴をあけて大丈夫か」「幅を落としたいが断面は足りるか」といった段階のご相談も承っています。穴径・縁距離・ピッチは加工側の勘所でもあるため、図面を清書する前に一度当てていただくほうが、結果的に早く決まります。

要点:穴径・縁距離・ピッチ・公差の4つを数値で書けば、手戻りはほぼ消える。

よくあるご質問

ブスバーの穴あけで有効断面積はどれだけ減りますか

ボルト穴が1つ通っている断面の有効断面積は「(幅 − 穴径) × 板厚」で求まり、減少率は「穴径 ÷ 幅」で決まります。幅50mmにφ14の穴なら28%減で、板厚が6mmでも10mmでも減少率は同じです。板厚を厚くしても減少率は改善しません。

ブスバーの穴による断面積の減少は、許容電流の計算で考慮する必要がありますか

キャビネット形分電盤の規格であるJIS C 8480では、帯状導体の途中にねじ穴などがあっても断面積の減少が1/2以下なら考慮しなくてよいとされています。幅が穴径の2倍以上あればこの条件に入ります。ただし電流密度を上限いっぱいで設計している場合や、穴が連続して並ぶ場合は、個別に確認することをおすすめします。

ブスバーの縁距離(へりあき)はどれくらい取ればよいですか

穴の中心から板端までの縁距離は、穴径の1.2〜1.5倍、かつ使用する平座金の外径の半分以上を目安とします。M12(φ14穴・平座金外径約24mm)なら片側17〜21mm、板幅としては34〜42mmが必要です。縁距離が座金外径の半分を下回ると、座金が板からはみ出して締め付け力が偏ります。

ブスバーの穴と穴の間隔(ピッチ)はどれくらい必要ですか

穴の縁どうしが穴径1つ分以上離れるように、ピッチは穴径の2倍以上を目安とします。φ14の穴なら28mm以上です。ピッチが詰まりすぎると穴の間の金属が細くなって電流が集中するほか、打ち抜き時に間の材料が変形して穴ピッチの精度も落ちます。

幅の狭いブスバーに2本のボルトを通したい場合はどうすればよいですか

2つの穴を幅方向に並べず、電流の流れる方向に沿って千鳥にずらすと、各断面での欠損が1穴分で済むため断面の減少を半分にできます。ずらし量は穴径の2倍以上を目安にしてください。ただし相手側の端子や機器の穴位置も合わせて変える必要があるため、機器側が標準品の場合は選べません。

接続部(重ね合わせ部分)の穴も同じように断面減少を考えるべきですか

接続部は2枚のブスバーが重なっているため実質的な断面は約2倍になり、中間部に単独であけた穴より条件はゆるくなります。接続部で重要なのは断面積より、重ね代の長さと接触面の仕上げ、そして締結トルクの管理です。断面積を最優先で確認すべきなのは、途中にあけた逃げ穴や支持碍子の取付穴のほうです。

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