銅ブスバー1500Aの温度上昇|計算例と実測での確かめ方
1500A級の銅ブスバーで最初に決めるべきは断面積ではなく、「どこまでの温度上昇を許すか」です。発熱は電流の2乗で増えるのに、放熱は導体の周囲長にほぼ比例するだけなので、1000Aを超えたあたりから「断面積を増やしても思ったほど温度が下がらない」領域に入ります。この記事では、1500A通電時の発熱量と温度上昇を実際の寸法で計算し、2枚重ねが2倍にならない理由と、計算値を実測で確かめる手順(熱電対の当て方・サーモグラフィの放射率)を数値で示します。
銅ブスバー
1500A
温度上昇
許容電流
電流密度
熱設計
大電流
2026年の状況
2026年時点では、AI向けデータセンターと系統用蓄電池の投資拡大で、受配電設備1台あたりの電流値が一段上がった案件が増えています。従来600〜800A級だった主母線を1000〜2000A級で引き合いを受けることも珍しくありません。同時に銅相場は過去最高水準で推移しており、「余裕を見て断面積を増やす」やり方は材料費に直接跳ね返ります。過大でも過小でもない断面積を、温度上昇の根拠を持って決める必要があるのが今の状況です。
この記事の内容
1500Aの銅ブスバーには何mm²必要か
結論として、1500Aでは断面積1000〜1500mm²(板厚10mmなら幅100〜150mm)が現実的な出発点になります。ただし「この寸法なら安全」という値ではなく、温度上昇の計算と設置条件の確認を通して決まる目安です。
配電盤の分野では、断面積を「電流密度(A/mm²)」から概算する方法が使われます。配電盤の規格(JIS C 8480)でも電流密度の値が示されていますが、そこには前提が付いています。
配電盤規格で示されている銅導体の電流密度(概略)
| 電流の範囲 | 電流密度の目安 | 1500Aに当てはめると |
|---|---|---|
| 100A以下 | 2.5 A/mm² | — |
| 100〜225A | 2.0 A/mm² | — |
| 225〜400A | 1.8 A/mm² | — |
| 400〜500A | 1.5 A/mm² | 1000mm²相当 |
| 1500A級 | 表の範囲外 | 1.5A/mm²より下げる方向で検討 |
配電盤規格で示されている銅導体の電流密度(概略)
100A以下
電流密度の目安 2.5 A/mm²
100〜225A
電流密度の目安 2.0 A/mm²
225〜400A
電流密度の目安 1.8 A/mm²
400〜500A
電流密度の目安 1.5 A/mm²(1500Aなら1000mm²相当)
1500A級
表の範囲外。1.5 A/mm²より下げる方向で検討する
電流が大きいほど電流密度の値が下がる理由は、断面積が2倍になっても放熱に使える表面積は2倍にならないことです。1500A級を「2.0A/mm²で750mm²」のように小電流の数字で計算すると足りません。
注意:電流密度の値には前提がある
この電流密度は、導電率96 %IACS以上の導体を使い、盤の外の周囲温度を40℃、導体の温度上昇限度を65K(最高許容温度105℃以下)とする条件を前提にした簡易計算です。周囲温度がこれより高い場所、密集配置、密閉構造では、この目安をそのまま使えません。適用時は該当規格の最新版の本文を確認してください。
電流密度は出発点。1500A級は温度上昇での検算が前提になる。
温度上昇とは何で決まるのか
温度上昇は、導体で発生するジュール熱と、表面から逃げていく熱が釣り合った点で決まります。釣り合うまで温度が上がり続け、釣り合った温度でそれ以上上がらなくなる——これが定常状態の温度上昇です。
温度上昇とは、導体の温度そのものではなく、周囲の空気温度からの差で、単位はK(ケルビン)です。「温度上昇30K」は、周囲が40℃なら導体は70℃、周囲が50℃なら導体は80℃になるという意味で、絶対温度の指定ではありません。
導体抵抗 R (Ω/m) = ρ ÷ A (ρ:銅の抵抗率、A:断面積 m²)
銅の抵抗率は20℃で約1.72×10⁻⁸ Ω·m、温度係数は約0.00393/Kです。導体が90℃まで上がると抵抗は20℃時の約1.28倍になり、同じ電流でも発熱量が約28%増えます。計算は「熱くなった状態の抵抗」で行うのが安全側です。
板厚10mm×幅100mmの銅バー1枚あたりの発熱量(導体90℃の抵抗で計算・W/m)
1000Aから1500Aへ、電流は1.5倍ですが発熱量は2.25倍(1.5²倍)です。「少し電流を増やすだけ」が熱の面では少しでは済まない理由がここにあります。
発熱は電流の2乗、放熱は周囲長に比例。この非対称が大電流設計の勘所。
1500Aでの温度上昇の計算例(寸法別)
板厚10mm×幅100mm(1000mm²)に1500Aを流すと、単純な熱平衡計算では温度上昇は概ね19〜28Kになります。幅を150mmに広げれば9〜13K、板厚6mmに落とせば32〜48Kです。寸法の選び方で温度上昇は3〜4倍変わります。
発熱量を、表面から自然対流と放射で逃げる熱量と等しくおいて求めます。
S(放熱面積 m²/m)= 断面の周囲長 ÷ 1000
h(総合熱伝達率)= 自然対流+放射で 8〜12 W/(m²·K) 程度
1500A通電時の概算(垂直配置・単独・周囲空気一定と仮定)
| 寸法 | 断面積 | 電流密度 | 発熱量 | 周囲長 | 温度上昇の概算 |
|---|---|---|---|---|---|
| 6×100mm | 600mm² | 2.5 A/mm² | 約82W/m | 212mm | 32〜48K |
| 10×100mm | 1000mm² | 1.5 A/mm² | 約49W/m | 220mm | 19〜28K |
| 10×125mm | 1250mm² | 1.2 A/mm² | 約40W/m | 270mm | 12〜18K |
| 10×150mm | 1500mm² | 1.0 A/mm² | 約33W/m | 320mm | 9〜13K |
| 10×100mm 2枚密着 | 2000mm² | 0.75 A/mm² | 約25W/m | 240mm | 9〜13K |
1500A通電時の概算(垂直配置・単独・周囲空気一定と仮定)
6×100mm / 600mm² / 2.5 A/mm²
発熱 約82W/m ・ 周囲長212mm → 温度上昇 32〜48K
10×100mm / 1000mm² / 1.5 A/mm²
発熱 約49W/m ・ 周囲長220mm → 温度上昇 19〜28K
10×125mm / 1250mm² / 1.2 A/mm²
発熱 約40W/m ・ 周囲長270mm → 温度上昇 12〜18K
10×150mm / 1500mm² / 1.0 A/mm²
発熱 約33W/m ・ 周囲長320mm → 温度上昇 9〜13K
10×100mm 2枚密着 / 2000mm² / 0.75 A/mm²
発熱 約25W/m ・ 周囲長240mm → 温度上昇 9〜13K
この数値の扱い方
上表は熱伝達率を8〜12 W/(m²·K)と仮定した単純化モデルによる概算で、規格値でも保証値でもありません。実際には盤内の空気温度上昇、他の導体からの受熱、絶縁被覆による放熱阻害、水平配置による対流悪化が加わり、実機では計算値より高く出るのが普通です。設計判断は適用規格の温度上昇試験と実測で確かめてください。
コツ:板厚6mmで1500Aは「規格上は入るが余裕がない」
6×100mmでも温度上昇の概算は32〜48Kで、限度65Kには収まります。ただし周囲温度40℃に48Kが乗れば88℃で、接続部のめっき劣化や絶縁材の許容温度が先に問題になります。限度いっぱいで設計せず25〜30K程度に収めると、後から負荷が増えても耐えられます。
1500Aなら板厚10mm・幅100〜150mmが実務的な範囲。断面積より放熱面積で見る。
2枚重ねにすれば許容電流は2倍になるか
なりません。目安として1.4〜1.5倍程度です。断面積は2倍になり抵抗は半分になりますが、密着させると重ね合わせ面が放熱に使えなくなり、放熱に効く周囲長がほとんど増えないためです。
重ね合わせ面は放熱しない
1枚 10×100 2枚密着 20×100
┌────────────┐ ┌────────────┐
└────────────┘ ├────────────┤ ← この面は
└────────────┘ 熱を逃がせない
断面積 1000mm² 断面積 2000mm²(2.0倍)
周囲長 220mm 周囲長 240mm(1.09倍)
先の熱平衡の式を電流について整理すると、次の関係になります。
2枚密着では断面積2.0倍・周囲長1.09倍なので、√(2.0×1.09) ≒ 1.48。つまり許容電流は約1.5倍にとどまります。前章の表で10×150mm(1500mm²)と10×100mm 2枚密着(2000mm²)が同じ9〜13Kなのも同じ理由で、銅を500mm²多く使っても温度上昇では得をしていません。
幅を広げるのが有利な場合
- 盤内に幅方向の余地がある
- 材料費を抑えたい(同じ温度上昇なら断面積が小さくて済む)
それでも複数枚を選ぶ場合
- 幅の制約が厳しく1枚では入らない
- 厚板1枚では曲げRが確保できない
- 交流で表皮効果を避けたい(次章)
コツ:重ねるなら間隔を空ける
2枚の間に板厚程度(10mm前後)の隙間を空けて支持すると、対向面にも空気が流れて放熱が改善します。密着させるのは、締結の都合や短絡電磁力に対する剛性を優先する場合です。
断面積は足し算だが放熱は足し算にならない。枚数ほど効率は上がらない。
交流1500Aで効いてくる表皮効果
交流では電流が導体表面に偏るため、板厚を厚くしても中心部が電流の通り道になりません。銅の表皮深さは20℃で50Hzのとき約9mm、60Hzのとき約8.5mm程度で、板厚10mmを超えたあたりから、厚みを増やした分が電流容量になりません。
表皮効果とは、交流電流が導体の内部より表面付近を流れようとする現象です。周波数が高いほど、導体が太いほど顕著になり、実効抵抗が直流時より大きくなります。
板厚の選び方と表皮効果の関係(銅・商用周波)
| 板厚 | 表皮深さとの関係 | 1500A設計での扱い |
|---|---|---|
| 6mm | 表皮深さ内に収まる | 厚み方向はほぼ有効に使える |
| 10mm | 表皮深さとほぼ同等 | 実務上の標準的な選択 |
| 15mm | 表皮深さを超える | 厚みを増やした分の効果が落ちる |
| 20mm以上 | 大きく超える | 直流・短絡強度用途以外では分割を検討 |
板厚の選び方と表皮効果の関係(銅・商用周波)
板厚 6mm
表皮深さ内に収まる。厚み方向はほぼ有効に使える
板厚 10mm
表皮深さとほぼ同等。実務上の標準的な選択
板厚 15mm
表皮深さを超える。厚みを増やした分の効果が落ちる
板厚 20mm以上
大きく超える。直流・短絡強度用途以外では分割を検討
そのため交流1500A級では「板厚20mm×幅75mm」より「板厚10mm×幅150mm」が有利になりやすく、さらに大電流では薄板を間隔を空けて並べます。逆に蓄電池やPCS周りの直流回路では表皮効果が発生しないため、厚板1枚が素直に効きます。
盤に入れると計算値より厳しくなる理由
計算は「無限に広い一定温度の空気の中に導体が1本ある」前提ですが、実際の盤内は熱がこもり、他の導体からも受熱します。そのため実測値は計算値を上回るのが普通で、条件が悪いと2倍近く差が出ることもあります。
計算値と実機がずれる要因
| 要因 | 何が起きるか | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 盤内空気の温度上昇 | 周囲温度そのものが上がり、導体温度が押し上がる | 換気口・ファン、盤内温度の実測 |
| 密集配置・相間の近接 | 互いの熱を受け、対流の通り道も狭くなる | 離隔を確保、上下で段をずらす |
| 水平(平置き)配置 | 上面からの対流が妨げられ、垂直配置より不利 | 可能なら立て向き、または低減率を見る |
| 絶縁被覆・粉体塗装 | 熱抵抗が増える一方、放射率は上がる | 被覆前提での実測が確実 |
| 支持碍子・貫通部 | 局所的に空気が動かず、その部分が高温になる | 最高温度点を狙って測る |
| 接続部の接触抵抗 | 接触面で局所発熱。導体本体より先に上がる | 締結トルク管理、めっき、接触面積の確保 |
計算値と実機がずれる要因
盤内空気の温度上昇
周囲温度そのものが上がる → 換気・ファン、盤内温度の実測
密集配置・相間の近接
互いの熱を受け、対流の通り道も狭くなる → 離隔を確保
水平(平置き)配置
上面からの対流が妨げられ垂直配置より不利 → 可能なら立て向き
絶縁被覆・粉体塗装
熱抵抗は増えるが放射率は上がる → 被覆前提での実測が確実
支持碍子・貫通部
局所的に空気が動かず高温部ができる → 最高温度点を測る
接続部の接触抵抗
接触面で局所発熱し導体本体より先に上がる → 締結トルク管理とめっき
実務で最も効くのは接続部です。母線本体に余裕を持たせても、ボルト締結部の接触抵抗が高ければそこが先に発熱します。接触面の平坦度・バリ・めっきの状態は、断面積の選定と同じ重みで温度に効きます(加工技術)。
実測で確かめる手順
温度上昇の実測は、熱電対を最も条件の悪い箇所に貼り、周囲温度を同時に測り、飽和するまで待って差を読む——この3点が要点です。飽和前に読むと必ず低く出ます。
温度上昇測定の進め方
- 測定点を決める:導体中央、ボルト締結部、支持碍子の近傍、盤内の最上部。最も熱くなりそうな点を必ず含める
- 熱電対(K型など)の先端を導体に密着させ、テープや接着で固定する。浮くと低く出る
- 周囲温度用のセンサを別に立てる(盤外と盤内空気の両方あると原因を切り分けられる)
- 定格電流を通電し、温度が飽和するまで待つ。一般に「1時間あたりの上昇が1K以下」を定常とみなす扱いが使われる(判定は適用規格の本文で確認)
- 導体温度 −(基準となる周囲温度)= 温度上昇 として記録する
- 3相ある場合は各相を比較する。1相だけ高ければ、その相の接続部を疑う
定格より小さい電流で測って換算する方法
1500Aの試験電源を用意できない場合、定格より小さい試験電流で測って換算する方法があります。自然換気条件での換算式は、低圧金属閉鎖型スイッチギヤの規格(JEM 1265:2006)に示されています。発熱は電流の2乗で増える一方、温度が上がると放熱側の効率も上がるため、指数は1より大きく2より小さい値になります(実務では電流比の1.6〜1.8乗が使われることが多い)。適用時は規格本文で式と条件を確認してください。
サーモグラフィで低く見える原因は放射率
磨いた銅の光沢面は放射率が0.1以下と非常に低く、サーモグラフィでは実際よりかなり低い温度に見えます。非接触で測るときは、測定点に黒色の絶縁テープや放射率既知の塗料を貼ってください。活線診断では、3相を同条件で比較して相対差を見る使い方が実用的です。
熱電対は密着・飽和・周囲温度を同時に。サーモは放射率を合わせる。
発注前に決めておくこと
1500A級の見積り依頼では、寸法と数量に加えて「温度上昇の条件」と「交流/直流」が分かると、板厚・枚数の提案まで含めて回答できます。
1500A級の相談時に伝えていただきたい情報
| 項目 | なぜ必要か |
|---|---|
| 定格電流と負荷率 | 連続1500Aか、ピークのみかで断面積の考え方が変わる |
| 交流/直流、周波数 | 表皮効果の有無で板厚と分割の判断が変わる |
| 許容する温度上昇 | 65K限度で設計するのか、30K程度に抑えるのか |
| 周囲温度・設置環境 | 盤内密閉/換気あり/屋外で結果が変わる |
| 取付姿勢(垂直・水平) | 放熱条件が変わり、必要断面積に効く |
| めっき・絶縁の指定 | 接続部の接触抵抗と放熱・納期に影響 |
| 曲げ形状と最小曲げR | 厚板1枚か複数枚かの分岐点になる |
1500A級の相談時に伝えていただきたい情報
定格電流と負荷率
連続1500Aか、ピークのみかで断面積の考え方が変わる
交流/直流、周波数
表皮効果の有無で板厚と分割の判断が変わる
許容する温度上昇
65K限度で設計するのか、30K程度に抑えるのか
周囲温度・設置環境
盤内密閉/換気あり/屋外で結果が変わる
取付姿勢(垂直・水平)
放熱条件が変わり、必要断面積に効く
めっき・絶縁の指定
接続部の接触抵抗と放熱・納期に影響
曲げ形状と最小曲げR
厚板1枚か複数枚かの分岐点になる
当社は変圧器・配電盤・受配電設備・電池関連向けの銅ブスバー加工を専門とし、大電流用途の厚板・長尺材の切断から曲げ・穴あけ・めっき手配までを一貫して見ています。寸法が固まっていない段階でも、電流値と設置条件から候補をお出しできます(品質管理/ブスバーとは)。
よくあるご質問
1500Aの銅ブスバーは何mm×何mmが必要ですか
板厚10mm×幅100〜150mm(断面積1000〜1500mm²)が実務的な出発点です。板厚10mm×幅100mmで1500Aを流した場合、単純な熱平衡計算による温度上昇は概ね19〜28Kになります。ただし必要寸法は周囲温度・取付姿勢・盤内の換気・交流か直流かで変わるため、最終的には設置条件を踏まえた検算と実測で決めてください。
温度上昇30Kと65Kはどう違いますか
どちらも周囲の空気温度からの温度差を示す値で、絶対温度ではありません。周囲温度40℃を基準にすると、30Kなら導体温度70℃、65Kなら105℃に相当します。配電盤の規格では母線の温度上昇限度として65K(最高許容温度105℃以下)が示されていますが、これは上限であり、実設計では余裕を見て30K程度に抑えることが多いです。
銅ブスバーを2枚重ねにすれば許容電流は2倍になりますか
なりません。目安として1.4〜1.5倍程度です。2枚を密着させると断面積は2倍になりますが、重ね合わせ面が放熱に使えないため、放熱に効く断面の周囲長は約1.09倍しか増えません。同じ温度上昇での許容電流は「断面積の比×周囲長の比」の平方根に比例するため、√(2.0×1.09)≒1.48倍にとどまります。2枚の間に板厚程度の隙間を空けて支持すると改善します。
銅バーの温度上昇はどのように計算すればよいですか
発熱量と放熱量を等しいとおいて求めます。発熱量は「電流の2乗×導体抵抗」、放熱量は「総合熱伝達率×放熱面積×温度上昇」です。導体抵抗は銅の抵抗率1.72×10⁻⁸ Ω·m(20℃)を使い、温度係数0.00393/Kで高温時の値に補正します。総合熱伝達率は自然対流と放射を合わせて8〜12 W/(m²·K)程度が概算に使われます。この計算は盤内の熱こもりを含まないため、実機では計算値より高くなる前提で扱ってください。
サーモグラフィで測った銅バーの温度が計算値より低いのはなぜですか
磨いた銅の光沢面は放射率が0.1以下と低く、赤外線をほとんど放射しないため、サーモグラフィでは実際よりかなり低い温度として表示されます。測定点に黒色の絶縁テープや放射率既知の塗料を貼り、その部分を測ってください。粉体塗装された導体は放射率が高いためそのまま測定できますが、機器側の放射率設定は必ず確認します。3相を同条件で比較して相対差を見る使い方も有効です。
